歯が抜けてしまった方へ

歯を入れたい方

歯を入れるには全部で4つの方法があります

  • ブリッジ
  • 入れ歯
  • インプラント
  • 移植

です。

それぞれメリットとデメリットがございますので、自分に合った方法を一緒に選択しましょう。

ブリッジ

欠損している前後の歯を削って、橋を架けるように繋げて被せます。

違和感も少なく、取り外しも必要ありません。

欠点として、前後の歯を削る必要があることや、清掃性が悪くなることが挙げられます。

保険診療だと、金属色のブリッジになってしまうことがあるので、見た目が気になる方もいらっしゃるかもしれません。

メリット・取り外しを必要としないので面倒がない
・入れ歯よりも高い咬合力が期待できる
デメリット・歯の欠損部分の両隣の歯を削る必要がある
・土台となる歯に負担がかかり、健康な歯の寿命を縮める可能性がある
・発音に問題が生じる場合がある
・歯の欠損部分の顎の骨が吸収される場合がある
治療期間1~3週間
治療回数2~3回

入れ歯

取り外しが必要な義歯です。すべての歯が無い場合は総入れ歯を作製し、何本かの歯がない場合は部分入れ歯を作製します。ブリッジができないケースやたくさんの歯を一度に入れたいケースに有用です。

欠点としてはブリッジやインプラントに比べると違和感は大きく、一日に何度かの取り外しが必要になります。また噛む力も他の方法に比べると劣ります。

また、部分入れ歯の場合は、歯に固定用の金具をつけるため、前歯などに金具がつく場合気になる事があるかもしれません。

入れ歯には様々な方法があり、金具のつかない義歯や厚さを薄くするために土台に金属を使用した義歯もありますので、ご相談ください。

メリット・取り外しが可能
・治療期間が短い
・健康な歯を削る必要がない
・ほとんどのケースで対応可能
デメリット・会話中などに外れる
・擦れて痛い
・固い物が嚙みにくい
・入れ歯を固定するバネが目立つ
・定期的な調整が必要
治療期間1ヶ月~2ヶ月
治療回数3~5回

インプラント

チタン製のネジ状のインプラントを骨に埋め込み、その上に人工歯を装着する方法です。

前後の歯に負担をかけずに入れることができ、噛む力も強く、持ちも非常にいいです。

ただし、外科処置が必要であり、保険適用外のため費用が高額になる点があります。また、歯を抜いてからインプラントが入るまでの期間が他の方法より長くかかることがあります。

メリット・他の歯に影響を与えずに治療ができる(歯を削らない)
・残存歯の健康を守りやすい
・骨が瘦せるのを防ぐ
・見た目が良い
・噛む力が強い
デメリット・ 入れ歯やブリッジと比べて、治療期間が長くなる
・保険がきかないので、費用がかかる
・インプラントを植える手術が必要となる
治療期間半年~1年
治療回数2~3回

移植

使用しない親知らずを抜歯した部位に移植する方法です。

ご自身の歯を利用でき、保険適応もあります。

また周りの歯を削ったりせずに済みます。

しかし、抜歯する歯の大きさや親知らずの大きさなどの問題でできる症例が限られてしまうのと、外科処置が必要になります。

興味がある方はご相談ください。

メリット・歯根膜があるため他の歯と同じように感覚がある
・自分の歯を使用できる
・周囲の歯に負担をかけずに済む
・症例によっては保険診療の適用が可能
デメリット・外科手術が必要になる
・高齢になると治療の成功率が下がる
治療期間2~4ヶ月
治療回数1~3回

インプラントとは

きわめて安全に装着できる、当院のインプラント

インプラントは、失った歯の代わりに、顎の骨に埋め込む人工の歯根です。自然な見た目と機能を持ち、食事や会話を以前と変わらず楽しむことができます。

インプラント治療はチタン製の小さなネジを埋め込みます

歯を失った場所に、ネジのような形をした人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工歯を装着して歯を補う治療がインプラント治療です。
インプラント材料には、純チタンあるいはチタン合金が使用されています。

なぜチタンなのか

チタンは生体親和性にすぐれ、骨と直接、強固に結合する性質を持っています。また、アレルギーが起きにくく、生体内で長期的に安定しているため整形外科でも骨を繋ぐ材料として使用されています。

インプラント治療のメリット

自然な見た目:インプラントは、見た目が非常に自然で、周りの歯と調和します。
噛む力を回復:自分の歯と同じように、しっかり噛むことができます。
隣の歯に負担をかけない:ブリッジのように隣の歯を削ることなく治療が可能です。
長期間使用可能:適切なケアを行えば、インプラントは長期間にわたって使用できます。

インプラント治療のデメリット

1. 治療期間が長い インプラント治療は、手術後にインプラントと骨がしっかり結合するのを待つ必要があり、この過程には数ヶ月かかることがあります。
2. 手術を伴う インプラント治療は顎の骨にインプラントを埋め込む必要があります。
3. 費用が高い インプラント治療は、保険適用外となる場合が多く、他の保険治療比べると費用がかかります。
4. 適応できない場合がある インプラント治療はすべての人に適応できるわけではありません。例えば、顎の骨が足りない場合や、重度の糖尿病や心臓疾患などがある場合は、治療が難しくなることがあります。治療を受ける前に、詳細な検査が必要です。
5. メンテナンスが必要 インプラントは天然の歯と同じように定期的なメンテナンスが必要です。適切な歯磨きや歯科医院での定期検診を怠ると、インプラントに問題が発生することがあります。

治療の流れ

1. 初診・カウンセリング

お口の状態を詳しく検査し、インプラント治療が適しているか確認します。
CT撮影や血液検査データの確認、模型やCT上でのシュミレーションを行います。

2. インプラント埋入手術

麻酔を使用して、顎の骨にインプラントを埋め込みます。
骨にインプラントを植える穴をあけてインプラントを埋入します。埋入する本数にもよりますが30分程度の処置時間で終了することが多いです。

3. 治癒期間

インプラントと骨がしっかりと結びつくまで2~3ヶ月かかります。

4. アバットメント(歯の土台)取り付け

インプラントが骨と結合した後、人工歯を取り付けます。

5. 定期的なメンテナンス

インプラントの状態を確認するため、定期的に歯科医院でのチェックを受けましょう。

当院のインプラントの特徴

ストローマンインプラント

当院で行うインプラントは全てストローマンという会社のものを使用しております。ストローマンインプラントは50年の歴史があり世界で最も信頼性の高いインプラントの一つで、正にインプラントの代名詞ともいえるブランドです。
予後の成績も高く5年生存率は98.9% 10年生存率も98.8%となっており、長期安定性が確立されています。

インプラントの長期にわたる保障

当院では定期的に来院しメンテナンスに協力して頂ける患者さんに対しては、もしインプラントが脱落することがあっても、期間を設けずに無償でインプラントを再度植えなおします。詳しくは歯科医師より説明いたします。

徹底したメンテナンス

当院では、インプラントを行うことよりも、植えたインプラントが長期にわたりご自身の歯と共にトラブルなく使えることが大切と考えています。
そのため定期的なメンテナンスを徹底的に行い、ご自身の歯とインプラントの長期に安定した状態を作るお手伝いをします。

安全なインプラント

インプラントの処置で一番大切なことは安全です。術前に全身状態の問診や投薬状態、血液検査の確認、CTなどで神経や血管との距離、骨の量などを細かく検査し、安全にインプラントが出来るのを確認します。また検査結果をご説明し、安全であることをご説明した後に患者さんが安心して処置に臨めるように最善の努力をします。